【ペット】愛犬を上海に輸出するのが大変だった話(出国前編)
こんにちは。
上海に住み始めて半年が過ぎました。
移住に当たり、様々な手続きや準備をしましたが、
特に大変だった犬の輸出手続きについて振り返りながらまとめてみたいと思います。
ごく一部の方にしか必要ない情報ですが、お付き合いくださいませ…。
何せ時間にとっても余裕がある…!
準備1:必要書類を揃える
輸出先の国によって必要書類は変わります。
中国の場合では下記書類を準備しました。
(2019年7月時点)
- 狂犬病予防接種の証明書 ★
- 8種ワクチン接種の証明書 ★
★1年以内に接種したもののみ有効です。
- マイクロチップナンバーが記載してある書類
国際対応しているマイクロチップのみ有効。
動物病院で海外に行く旨を伝えると、対応している物を装着してもらえます。
我が家はDATAMARS社(データマース)のものでした。
- 輸出検疫証明書
動物検疫所のサイトよりダウンロードして記入。
記入に当たり上記の3書類の情報が必要。
こちらは日本の検疫局への提出用書類。
- 携带进境宠物(犬、猫)信息登记表
在中国日本大使館のサイトよりダウンロードして記入。
犬、猫の日本から中国への持ち込みについて(検疫検査) : 在中国日本国大使館
こちらは中国の検疫局への提出用書類。
参考サイトはこちら。
日本の検疫局は提出書類の事前チェックをしてくれる!
輸出検疫証明書を記入したら、検疫局へ書類をメールで送りましょう。
正しく記入出来ているかチェックしてくれます。本当に親切丁寧で安心…!
(もちろん日本側に提出する書類のみ。)
出国する空港により管轄が違うため、下記リストで管轄とメールアドレスを要確認。
https://www.maff.go.jp/aqs/sosiki/attach/pdf/address-23.pdf
私はメールに狂犬病予防接種の証明書とワクチン接種の証明書の写真を添付し、
記入済みの輸出検疫証明書を添付して羽田空港支所の検疫へ送りました。
メールでは"このように記入してください"などとアドバイスを下さるので本当に安心。
ちなみに、輸出検疫証明書のチェックを済ませないと、
この後の手続きとして出てくる予約制の出国前検査が受けられませんので要注意。
もし分からないことがあったら
日本を出国するための準備については日本の検疫局へ、
中国へ入国するための準備については在中国日本大使館へ、という感じです。
中国側は特に担当者毎に言うことが違うことが多々あるから、
電話口の担当者の名前をメモしておくと良いよ〜と手続きに詳しい獣医さんからアドバイスをもらいました。
準備2:検疫所へ犬を連れて行く
輸出検疫証明書のチェックを済ませたら、出国する空港を管轄する検疫所にて、
検査と正式な輸出検疫証明書の交付を受けに行きます。
事前予約が必要となります。
私はメールでの書類チェック完了後に、
やり取りのメールの中で日時を指定して予約しました。
検疫所で発行してもらう輸出検疫証明書は、
出国先によって発行日からの有効期限が違います。
在中国日本大使館へ中国の場合の有効期限を聞いたものの少々曖昧。。
日本の検疫局に聞いたところ出国先によって違うから分かりかねるが、
中国に行く人は出国日から前3日以内に済ませて問題なく入国出来ていますよ〜とのこと。
(出国前検査から出国まで日が経ちすぎても良くないらしい。)
ってことで、私は出国の2日前に予約しました。
1で準備した書類は念のため全部持って、
犬を連れて羽田空港支所の検疫所へ。
- 書類を渡して再度チェック
- 犬の触診、軽い健康チェック
- 正式な印鑑を押された英文の輸出検疫証明書を受け取る
- 輸送時のクレート に付ける検疫済みのタグを受け取る
以上!
20分程度で終了。
メールでの書類チェックを済ませた段階で、
上記3のプリントは準備されている模様。
再度一緒に確認し、目の前で印鑑を押して書類関係は終了。
犬の検査といえば、
診察台で体重を計り、体の触診や問診等の簡単なものでした。
事前のチェックがあるからこそのこの当日のスムーズさ、
本当に有り難かったなあ。
クレートに付ける検疫済みタグ。
準備3:犬を輸送する用意
これは準備1と並行して進めました。
その1:航空券の予約
時期は7月。犬を飛行機に乗せるにはいつもより厳しい縛りがある時期です。
乗せられる貨物室はペットたちには快適ではない環境。
過去に日系航空機で短頭種の犬(鼻が短い犬)が機内で熱中症で死亡したことがあってから、
特定犬種は搭乗不可になった〜などの話も聞いていました。
※搭乗出来るペットについてはこちら
羽田〜浦東で、貨物室が暑くなり過ぎなさそうな時間帯の便を探して、
こちらの犬の情報をお伝えして搭乗可能か確認。(愛犬:チワワ、当時3歳)
- 東方航空:条件付きで7月でも搭乗可。
出発の時間に、到着地の予想気温が27度を超えていた場合は搭乗不可になる。
到着地の予想気温の数字とか、私が乗ろうとした日に犬もOK、NGの判断は
コールセンターの担当者によって言うこと全然違かったのでそこはご注意を…。
- JAL:7月でも搭乗可。
ペットは貨物室(バルクカーゴルーム)に乗る。
空調機により温度・湿度を管理している。
(外気温により客室と環境は同じでない場合がある。)
ということで今回はJALさんにお世話になることに。
予約の際に犬の情報やクレートの素材やサイズを聞かれます。
我が家は元々使用していたこちらのクレート問題なしでした。(折り畳めるので便利!)
ちなみに、犬の運賃は約25000円でした。
税込か税別か覚えていないため約を付けました…すみません…
その2:移動に必要な物の準備
- クレート
JAL国際線の場合のクレートの規定。
ペットをお連れのお客さまへ(ご搭乗サポート) - JAL国際線
クレートのハンドル部分に検疫所でもらった検疫済みのタグを付けます。
- 給水機
クレートの外側に出なければOKとのこと。
クレートの扉の内側に付けることに。
- クレート内に敷くマット
接触冷感のマットを準備。
特にふかふかのマットが好きです。
その他、好きなおもちゃを一緒に入れても良いですよと言われましたが、
未体験の、しかも飼い主不在の不安な空間で何をするか分からない。。
万が一の誤飲などを防ぐために、おもちゃは入れないことにしました。
出発前の準備は以上です
長かった…。
さらっと書いただけでもこんなに長いのに、
実際に準備するのはこれ以上の手間も時間かかる。
だけど、声を大にして言いたいのは
日本は人間だと1956年、動物は1957年を最後に狂犬病が発生していないということ。
日本だからこの手続きで済みましたが、
狂犬病発生国だったら今回の比ではない時間と手間がかかること間違いなし…。
ペットと安心して暮らせる日本に改めて感謝です。
ちなみに中国は狂犬病発生国。
年間数千単位で人への狂犬病の感染が報告されています。
感染後95%の人が死に至る高い致死率を持つウィルスなので、
今回は移住前に私が動ける時間が多かったから自分でやりましたが、
海外にペットを輸送する手続き等を代行してくれる会社を
上手に利用するのも良いかもしれない。
日本の運送会社もそういうサービスを行っているし。
最後になりましたが、
上記はあくまでも2019年7月時点の素人がまとめた情報となりますので、
最新の情報とは異なる可能性があることをご了承下さいませ。
出国当日の流れや手続きはまた別の投稿にまとめてみたいと思います。
長文失礼しました!
最後までお読み頂きまして、ありがとうございました^ ^
私もいつも参考にさせて頂いております♪